「会えてよかった」と思っていただるように。

「脳神経内科の治療法は乏しい」と言われますが、神経疾患の予後は正確な病状把握と治療法選択によりかなり変わってくるのではないでしょうか。

正確な病状把握と治療法選択には、まずゆっくり患者さんの訴えを正確に聞き取ることが必要なようですが、確実な検査技術、リハビリテーション学的機能障害の評価、栄養学的アプローチ、最新の薬学情報も欠かせません。

当院診療部は、医師、高次機能検査担当者、検査課、栄養課、薬剤課が他部門と切磋琢磨し、患者さんから色々と学ばせていただきながら治療にあたっていきたいと考えております。

また、脳神経内科の仕事を通じて我々も成長することで、脳神経内科医療をより豊かなものにできたらと考えています。来院された患者さん、ご家族に「北祐会のスタッフに会えてよかった。少し楽になったな。」と思っていただければとても嬉しいのですが。

検査課

検査課は臨床検査室、生理検査室、X線室、MRI室からなり、MRI・CTなどの画像診断機器および、脳波、神経伝導機能検査、筋電図などの電気生理学的検査機器を備えており、これらの検査機器を駆使し「病気の診断」「経過の観察」「治療の効果」をみるための重要な検査を行っています。

薬剤課

薬剤課では、患者さんに正しく安全に薬を使って頂けるよう調剤業務や薬剤管理指導業務など様々な業務を行っています。
また、日々新しくなる医薬品情報の収集を常に行い、医薬品の適正使用の推進、薬が原因で発生する医療事故の予防に努めています。

調剤業務

入院患者さんに対し、医師より処方された薬について使用量や使用方法に誤りがないか、飲み合わせに問題がないかなどを確認した上で調剤を行っています。当院では、特殊な場合を除いて外来患者さんについては院外処方せんを発行しています。

治験薬管理業務

治験とは、厚生労働省から製造販売の承認を得るために人を対象に行う試験のことで、国際的に定められたルール(GCP:医薬品の臨床試験の実施に関する基準)を遵守して行われます。その治験に使用される薬を”治験薬”といいます。

治験薬は治験依頼者(製薬会社)から交付され、薬剤課にて管理を行っています。

治験薬は、他のすでに承認されている医薬品とは区別して保管し、取り扱い手順書に従って払い出しや数量管理をしています。

薬剤管理指導業務

入院患者さんのベッドサイドへ訪問し、使用している薬の効果や副作用について、薬の使い方、服用の意味など、薬に関する説明を行っています。また、飲み合わせの悪い薬が出されていないか、患者さんの薬に対するアレルギー歴や副作用歴を確認し、そういった薬が使用されないよう、チェックをしています。薬の説明は医師や看護師からもあるかと思いますが、薬剤師から話すことで、より薬に焦点を当てたお話ができると思っています。

医薬品管理業務

院内に置かれている薬の保管状況や毒薬や向精神薬などが適切に管理されているなどを確認するほかに医薬品の購入や各部署への薬の払い出しを行っています。

医薬品情報業務

薬が適正に使用されるように日々更新される医療情報を収集、評価して迅速に医師や看護師などの医療スタッフに対して情報提供を行ったり、スタッフからの薬についての疑問への回答などを行っています。

栄養課

「栄養を摂ること」は神経難病の療養上、睡眠や排泄とともに重要な課題です。
患者さんひとりひとりにあった栄養量で、おいしく楽しんでいただける食事の提供を心がけています。

栄養管理

患者さん栄養に関する問題は、栄養管理計画のもと、さまざまな職種のスタッフとともに、解決していきます。
専門病院ならではの豊富な経験と知識が持ち寄られ、活かされています。

栄養指導・相談

医師から指示された栄養指導箋に基づき、管理栄養士が個人指導を行います。
そのほか、退院後の食事に対する不安や、入院中の食事内容についてなど、あらゆるご相談に応じています。