患者さんのおもいに寄り添う神経難病看護を目指します

人はその時々の状況で、やりたい事、大切にしていることがあります。

私たちは、その思いに寄り添うためベッドサイドで患者さんのお話を沢山聞き、一緒に笑い、泣き、喜び、神経難病疾患を良く知っている看護職がケアを提供します。

看護部長ごあいさつ

当院が脳神経内科単科の病院として開院してから40年が過ぎました。  

私どもの病院の看護は、チーム医療や家族看護はもちろんのこと、目標に向かって共に歩むこと、すぐ答えが出なくても一緒に考えること、患者さんや家族のおもいに寄り添うこと、そんな看護がここにはあります。

まだまだ微力で、至らないこともあるかもしれませんが、私たちは、病院理念である「すべては患者さんのために」を全うするよう、全力を尽くします。

看護部長 佐藤 美和

看護部方針

  • 神経内科専門病院の看護職として自己研鑚に努め、質の高い看護を提供します
  • 個人の成長過程に合わせた人財育成をします
  • 患者に誠意をもって、十分な説明を行い安全な生活環境を提供します
  • 組織の構想に基づいた病院経営に参画します

看護体制

患者さんの入院から退院まで、一人の看護師が看護計画の立案・実施・評価に責任を持てるように、患者個別受け持ち性をとっています。

慢性進行性疾患のため再入院も多く、看護の継続に役立ちます。また、受け持ち看護師が決まっていることでご家族や病院外の在宅生活を支援する方との連絡、調整窓口も明確になり、スムーズに展開ができます。

[施設基準]

障害者施設等一般病棟  2病棟 計105床

[看護配置]

10対1

[勤務形態]

2交替勤務

看護部目標

1. 質の良い看護を提供できる

  • 根拠を持った看護実践ができる
  • 外来・入院・地域の福祉や医療従事者との連携を強化する
  • チーム医療の中での看護の専門性を発揮する
  • 看護研究の推進をする

2.患者が安全で過ごしやすい環境を整える

  • 感染予防に努める
  • 医療事故を未然に防ぐ
  • 接遇の向上に努める

3. 看護部組織を強化する

  • 看護部教育プログラムを整備し、各々が自律した継続教育に参画する
  • ヘルパーの教育プログラムの整備に着手する
  • 難病看護師の活動内容を明確化し、増やす

4. 病院経営に参画する

  • 目標稼働率を維持する

職場紹介

入院患者の7割以上が神経難病の患者さんですが病院全体は明るく元気です。入退院を繰り返す全道各地からの患者さんたちが、体調をくずして入院したにもかかわらず、患者さん同士や病院スタッフと再会を喜び合う光景がよく見受けられます。

慢性進行性の疾患の為、日々の何気ない暮らし、起きる、寝る、歩く、食べる、排泄する、入浴する、整容を保つ等々に少しずつ不自由さを生じ、やがて大きな障害に至らんとする患者さんに、その時々の患者さんの持てる力を最大限に発揮してもらいQOL(Quality Of Life)の高い生活の整えをすること、まさしく看護の基本である「療養上の世話」と「対象となる人が持っていたその人なりの健康な生活リズムに整えて行くための自助力への働きかけ」が私たち看護師の中心的業務です。

先輩からのメッセージ

病棟勤務
看護師

患者さんとじっくり向き合える病院に勤務したいと思い当院に就職しました。学生時代から神経難病の方と関わったことはほとんどなく、神経内科での勤務に不安もありましたが、今は当院に勤めて本当に良かったと思っています。  

神経難病は慢性的な経過を辿ることが多く、入退院を繰り返しながら何年も病院と付き合っている方が多くいます。
症状の経過も生活環境も家族関係も様々で、個別性に合わせた看護を考える機会が多くあります。

その方やご家族にとってより良い退院後の生活を整えるために、他職種と協力して関わっているところや、困った時や悩んだ時に相談できる先輩方が多くいるところも当院の魅力です。

病棟勤務
看護師

私はどちらかというとマイペースな方なので、ゆっくり患者さんの看護を考えて展開していくという部分では(慢性期が)自分に合っているのかなと思います。

やっぱり看護というとギスギスしたようなイメージが私はあったんですけど、ここの病院は全然そんなことがなくて、とても愛のあるというか「この人を育てよう」という気持ちが感じられて、ここで働いていて良かったと思います。

ここの病院は個人個人に合ったペースで教育してくださるので、そこがとてもいい部分だと思います。

病棟勤務
看護師

私がこの病院に就職を決めたのは、神経内科の看護に興味があったというのと、慢性期の看護で患者さんに寄り添った看護をゆっくりとしたいと考えたからです。

先輩方がとても優しい方ばかりなので何か困っている時とか仕事が終わりそうにない時はいつも声をかけてくれるのが本当に安心できる環境で働けていると思う点です。

ここの病院の看護の特徴としては、自分で動ける患者さんが少ないので起き上がりや立ち上がりなどの介助をさせていただいたり、点滴などの看護をしています。

教育システム

教育理念

病院の理念看護部の理念を基盤とし、神経難病患者の健康に関するニーズに応え、質の高い看護を提供できるように、幅広い知識・技術・態度を統合して、根拠のある看護実践を行える自律した看護師を育成します。

教育方針

神経難病看護に特化した看護実践能力をその看護職員にあわせ段階的に育成致します。

教育目標

  • 組織の一員として立場と役割を認識し、責任ある行動ができる
  • 問題解決能力・判断力を身につけリーダーシップが発揮できる
  • 自己研鑚を積み、自己課題を明確にできる
  • 研究的な視点・姿勢で看護に取り組むことが出来る

クリニカルラダー

クリニカルラダーは看護師の能力開発・評価のシステムの一つです。「クリニカル」は看護実践を、「ラダー」ははしごを意味し、看護師の看護実践能力を段階的に表します。
各段階において期待される能力を示し、到達度によって看護師の能力が示されるシステムです。クリニカルラダーの活用により、看護師は能力段階を確認しながら自己研鑚や人材育成を目指すことができます。
当院では、日本看護協会で作成したクリニカルラダーを用い看護の質保障に向けた教育体制を目指します。

難病看護師

日本難病看護学会認定による難病看護師育成と、その活動を推奨しています。
※法人全体で3名の難病看護師が在籍中

院外の研修会・学会の参加を推奨

看護協会の研修会、看護大学主催の研修会、札幌市病院学会、日本難病看護学会等、多方面の学会