こんにちは、検査課日向寺です。先日の北海道胆振東部地震で今まで体験したことのない地震と停電に見舞われ、色々と考えることが沢山ありました。その中で私が体験したエピソードをご紹介いたします。
地震当日の朝、停電のまま夜が明けて信号機もついていない中、近くにある実家に子供達を連れていきました。その車中に目に飛び込んできた近所の大型スーパーの前に200人くらいの長蛇の列。食料品や日用品を買おうとする人が開店前にかなり並んでいました。幸い家には少しの蓄えがあったので、混乱が解消してから色々と購入しようと思っていました。しかし、末息子のおむつが残り少なくなっていることに気づき、ドラックストアに行くも営業しておらず、大型スーパーの長蛇の列にも並ぶ気にもなれず、諦めかけていました。
実家近くの中型スーパーはお店の外でパンやカップラーメン、缶詰や電池など今必要としている物を4、5人のスタッフが販売していました。そこにダメもとで「すみません、子供用のおむつはありますか?」と尋ねてみました。すると「中を見てきますね。」と探してくれて持ってきてくれました。私はすごくありがたかったので、「本当に助かります。ありがとうございました。」と言うと、「申し訳ありませんが、このような事態なのでSNSとかに載せないでいただけると助かります。」と言われました。
私はさほどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)はしていないので、影響力のすごさをわかっていませんでした。数日後くらいに「自衛隊が今から数時間後に本震がくる。」というデマの情報が拡散したときに、SNSの拡散の速さに驚きました。
SNSは非常に便利ですが、時に人を混乱させてしまいます。おむつの時に私が「○○スーパーはおむつ買えるよ。」とSNSで拡散していたらそこには人が殺到していたのでしょう。拡散する側も善意でしているつもりですが、スーパーなどの店舗には数に限りもあるのでかなり大変だったと思います。
地震で大停電を経験したことにより、いろいろ勉強になりました。
今もなお震源地ではライフラインが復旧しておらず、大変な思いをしている方もいます。同僚の実家が厚真なので被災状況がひどいことも聞いています。
一日も早い復興を心より願っています。