家庭の生活をイメージして

当院に入院される方には、ご自宅で家事をされている方が多く入院されています。長い間家庭を守っている奥様が多く、困っていることを伺うと、「家族や夫の為に、前のように掃除や洗濯、食事の仕度などが出来ないといけない」と話してくれます。

洗濯や掃除など家事のほとんどは立ちながら行っていた作業です。転ぶ危険性も大きく疲れやすい作業活動だと思います。作業療法では、ご本人の今後の生活をイメージしながら、一方で、現在のご病気の今後も考えながら、出来るだけご本人が望む生活に向けて支援しています。体調を見ながら、安全を考慮した方法や道具の使用を提案することもあります。
家で行う作業は、行われる時間帯や順番、方法など各ご家庭で習慣があり少しずつ違いがあると思われます。多様性に富んだ作業の中から少しでも、「まだできる」、「楽しい」と思えるようなサポートを続けていきたいと思います。

今春から少年野球のコーチをすることになった、リハビリテーション部作業療法科の馬道でした。