『皆既月食〜スーパー・ブルー・ブラッドムーン〜』

 先日(1月31日)、札幌で月食が観察されました。
ニュースにもなっていたので、たくさんの方が見られたと思います。

 月食は、地球が月と太陽の間に入りこみ、月が地球の影の中を通過することによって起きます。
 皆既月食は前回2015年4月にも観察されました。皆既食の時間としては12分程度と短いものでしたが、私も研究センター棟の屋上から観察したのを覚えています。
 ただ、今回の月食は特別な月食だったようです。
 なんと『スーパー・ブルー・ブラッドムーン』(!?)
皆既食の時間としても1時間17分と長かったのですが、今回の月食を米航空宇宙局(NASA)は非常に珍しい月食として「Super Blue Blood Moon」と紹介しています。

 ナショナルジオグラフィック日本版サイトによると
「今回、月が完全に満ちるのは、日本時間の31日22時27分。これは2018年1月で2回目の満月となり、月が地球に最接近するタイミングとも重なる。一般に、ひと月に2回満月が訪れる現象は「ブルームーン」、月が地球に接近した際に見える月は「スーパームーン」と呼ばれている。
 さらに珍しいのは、31日には場所によって皆既月食が観測できることだ。食の最大時には、月の表面が赤っぽく見えることから、この現象は「ブラッドムーン」とも呼ばれている。
 これらの現象が一気に重なることから、今回の天体ショーはいわば「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」だ。」

 ちなみに地球からこの3つが重なるのを観測できるのは実に35年ぶり(!!)とのことです。
 前回は1982年12月、北祐会が開院した(同11月)直後でした。
 当時の職員、患者さん方は、大きな希望と不安の中、眺めたのでしょうか。

 月食は、静かに欠け始め、赤銅色のレッドムーンへ、そして新たに光が生まれてくるようにさらに輝きを増しました。
 35年という年月と、先達の苦難、そして神経内科の発展を噛み締めつつ、気持ちを新たに頑張りたいと思いました。
 素敵な巡り合わせに感謝です。

 さて、次回のブルー・ブラッドムーンは2037年1月31日とのことです。
 とてつもなく先のような感じもしますが、実際にはあっという間なのでしょうか‥。
 19年後の皆様はどのように月を眺められているのでしょうか。
 とりあえず1日1日を大切に、元気に頑張りたいですね!

2018.2.13
濱田晋輔

栄養課

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