みなさん、こんにちは。検査課の白濱です。
先日、札幌放射線技師会の研修会に参加してきました。演題は、
「条件付きMRI対応デバイス挿入患者 MRI検査の実際」でした。
何の話かというと、例えば心臓ペースメーカー挿入の患者様は、漏れなくMRI検査ができませんでした。ところが、MRI検査が可能なペースメーカーが開発され、そのための条件を満すことで、実際、検査を行っているという話です。
その中には、当院にも関係するパーキンソン病や振戦、ジストニアの症状を軽減するための脳に刺激を与えるDBSも含まれています。(画像のものがMRI対応のものです)
世の中は進歩したものです。では、どこの病院でも検査可能なのでしょうか?
答えは残念ながら「NO」です。「条件付き」というのがミソです。
DBSの場合の条件は
1.放射線科があるところ(ペースメーカーは循環器科も)
2.MRI装置が決められた基準を満たすことができる
3.MRI専門の技術者がいる
4.製造販売業者の研修を受けている
5.検査体制のマニュアルがある
当院では、1番の条件で、残念ながら検査をすることができませんが、他にもMRIの装置の問題など、改善すべき点があります。
実際に検査を行っているところでは、技師や医師の徹底した確認作業のもと、DBSの設定ができる医師またはメーカーの人間が、しっかり管理して検査に臨んでいるようです。
体内に何かを挿入されている患者さんは、「自分はMRI対応だから大丈夫」と思わないで、必ず、相談して頂ければと思います。
【DBS装置】