皆さん、こんにちは。リハビリテーション部 言語聴覚士の堀田です。
今日は『コミュニケーション支援』についてお話ししたいと思います。
私たちの日常生活でコミュニケーションというのは欠かすことのできない要素です。家族や友人との会話、メール・インターネット・SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)での遠く離れた不特定多数の人たちとのつながりなど、私たちは日々いろんな形でコミュニケーションをとっています。
病気によってコミュニケーションに支障をきたした場合に、新しいコミュニケーション方法を検討し、一緒に練習していく事も言語聴覚士の役割の一つです。
コミュニケーション方法の一つに『機器を使ったコミュニケーション』があります。先日のブログでも、『サイバニックスイッチ』という夢のようなスイッチが実用化に近づいている、と言った報告がありましたね。
今コミュニケーション機器はどんどん進歩しています。
少し前までとても高価だった視線入力を用いた機器も、制度を利用することで比較的安価に導入できるものが出てきました。
自分にあった機器を上手に活用してコミュニケーションがとりやすくなることは、本人と家族・介護者の心理的・肉体的ストレスの軽減にもつながります。
痛い・苦しいが伝えられること、して欲しいことを伝えられることはもちろん大切ですが、ニュースの話題についてどう思う?と話し合ったり、冗談を言って一緒に笑ったり…『こんにちは』や『ありがとう』の何気ない声掛けも大切なことだったりします。
コミュニケーションは“その人らしさ”や“人と人とのつながり”を支えるもの。
これからも、よりよい支援ができるよう取り組んでいきたいと思います。
写真は、患者さんが初めて視線入力装置でパソコンを操作した時に打ってくれた文章です。