こんにちは。作業療法士の尾野日香です。
みなさん自助具をご存知ですか?
「自助具」とは「上肢の麻痺などによる機能障害のため日常生活動作が困難な場合に、それを補うために用いるものをいう。」(日本大百科全書より)とされています。例えば、食事で箸を使うのが苦手な方が、自助具を用いることで食べやすくなると言ったところです。歩行の助けになる杖なども自助具の一つになりますね。
それでは今回は食事用の自助具について2つほど簡単に紹介したいと思います。
箸ぞうくん
手の動きが不自由な方にとって普通の箸は、落下してしまったり、うまく摘まむことができなかったりします。しかし箸ぞうくんは箸の頭の部分がつながっている事や持ち手の部分に羽がついている事など、道具に工夫がされており、手の不自由な方でも便利に使用ができる箸です。
ケンジースプーン
これはケンジースプーンというものですが、このスプーンですくう・挟んで切る・つまむ等様々な動作が行えます。これも箸を持つのが不自由な方にとっては便利な道具です。ちなみに旭川の発明家、加藤筧治(かとうけんじ)さんという人が発明したそうです。だからケンジースプーン(笑)
自助具は他にもたくさんありますが、リハビリの中では実際に色々と試用しながら患者様の使いやすい物を探したり、初めて使う自助具を上手く使うための訓練を行ったりしています。
来院された際にはぜひご相談ください。