皆さんは裁判の傍聴に行った事はありますか?
裁判の傍聴は誰でも可能で、全国ニュースに取り上げられる様な事件は抽選での傍聴になります。あまり一般的ではないと思いますので、今回は裁判傍聴に行ったことを書こうと思います。傍聴したのは、2023年にすすきののホテルで起きたとある事件の裁判の傍聴に行ってきました。流れとしては、事前に裁判所のホームページで抽選となる裁判の日程をチェックします。当日は8時半から9時半くらいまでの間に札幌地方裁判所入り口で番号がついた黄色いリストバンドの整理券(画像は番号消してます)を腕に巻いてもらいます。リストバンドは丈夫な紙製で外せなくなっていて、外すと無効となるので転売はできません。10時10分になるとホームページと裁判所入り口で受験の合格発表のように当選番号が貼り出されます。11時から裁判が始まるので、発表まで近くの喫茶店で時間を潰します。
当選すると、整理券を着けてもらった受付けで傍聴券(ピンクのバンド)を着けてもらいます。その後、裁判が始まります。裁判所は正面入り口に空港の様なゲート式探知機と荷物のX線検査があり、更にハンディ式探知機で全身をチェックされます。札幌地方裁判所の法廷は7階、8階に何部屋かあり、今回傍聴した公判は8階で行われました。法廷への入室は筆記用具とノート、貴重品のみ持ち込み可で、スマホなどは法廷前にある鍵付きロッカーへ入れます。部屋の前には10人ほどの係員と警備員がいて、ここでもハンディ探知機で検査されます(トイレに行った際、再入室の度に検査されます)。入室後、別の入り口から裁判員が入室すると一同起立し、一礼した後に着席、その後被告が入室し裁判が始まります。午前は12時10分まで、午後は13時30分から17時まで行われ、トイレ休憩は2回ほどありました。実際の裁判はドラマで観るような「静粛に!!」や感情的な「異議あり!!」などのやりとりはなく(冷静に「異議」は2度あり)想像よりも淡々と進みました。
実際に傍聴してみて思った事はニュースでは大雑把に1分程度にまとめられ、コメントの語尾が若干変わっていたり、ニュースで見る被告を模した台詞が、実際の被告本人の声のトーン、強弱の違いで受け取る印象が変わる部分があると感じました。百聞は一見にしかず。自分で実際に見て考えることが大事だと思いました。また、自分も会話をする時に内容だけではなく、話し方で相手が受け取る印象が変わるものと思い、日頃から話し方を意識しようと考えた日でもありました
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2階 言語聴覚士