コミュニケーション機器

皆さん、こんにちは。
リハビリテーション部、言語聴覚士の小田柿です。

昨年12月、アクセスエール株式会社の代表取締役の松尾光晴さんが来札され、コミュニケーション機器やスイッチについてのお話を伺う機会がありました。松尾さんはファインチャット(以前のレッツチャット)というコミュニケーション機器を作られた方で、沢山の患者さんのコミュニケーション支援の経験を持っている方です。

発音・発声の問題により、発話でのコミュニケーションが難しくなった時、代わりにコミュニケーションを取るための方法をAAC(Augmentative and Alternative Communication:拡大代替コミュニケーション)といいます。

神経内科の疾患では、発話の問題に加えて、手足の動きにくさにより、特別な機器を用いたコミュニケーションが必要となる場合があるため、私たちも定期的に勉強会を開いて、支援技術を学んでいます。

昨今のコミュニケーション機器やiot(Internet of Things)家電・スマート家電の分野の進化はめざましく、一般向けのものから身体障害のある方を対象としたものまで、続々と新しい機器が開発されています。

そして、多くの場合、それらの機械を操作するために必要になってくるのが様々なスイッチ(視線入力も含む)です。

前述のアクセスエール株式会社でも、新しいスイッチが3種類発売になり、当院でも導入して患者さんに試用してもらうこととなりました!

体に不自由があっても使えるコミュニケーション機器や家電が増える事はとても希望のある事ですが、自分に合った機器やスイッチを選ぶのはなかなか難しいことです。

どんな機器を使うのか、スイッチをどこで、どんな動きで押すか、作動圧(押すのに必要な力)はどのくらいが適正か…、当院では、必要に応じて入院期間にリハビリスタッフが介入して一緒に練習しています。

コミュニケーション以外にも、『日記を書きたい』『テレビのチャンネルを変えたい』『動画配信サイトを見たい』など、人との関わりや活動を維持できるように、一緒に考えていきますので、是非ご相談ください。

検査課

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