思い出

今週は一気に寒くなりました。
道路はどこもかしこもスケートリンク並みにツルツルで、毎日転ばないよう必死に歩いています。
転倒・怪我には十分お気を付けくださいね。

先日、とある患者様のご家族と久々に連絡を取る機会がありました。
その患者様は人工呼吸器を装着されて、奥様・在宅スタッフの皆様のサポートのもと在宅療養を継続され最期はご自宅でお看取りになった方でした。

奥様と久々の思い出話に花が咲き、当時ご自宅でどんな心境で生活されていたのか改めて振り返っていました。
奥様からは「いろんな人から良く頑張ったねとか本当に沢山声をかけてもらった。でも私なんて何も頑張ってないよ。頑張ったのはパパ。私はただそれが日常になっただけ。」と話してくれました。

診断前から携わってきた一スタッフとして、それまで患者様・ご家族がどれだけ悩んだり迷ったりしてきたかは傍で見て知っていたつもりです。
ただ一方で、とっても冷静沈着な患者様と、いつもパワフルで明るく元気いっぱいな奥様のコンビで、何一つ弱音を吐かずに乗り越えてきたのも見ていました。
他院へ緊急入院したときには「この間パパね、こんなことあったんだよ~!もうビックリしたんだからぁ!」とガハハと笑い飛ばしていたのもよく覚えています。
だんだん医療行為も増えていく中での在宅生活です。在宅スタッフの皆様のご協力があるとはいえ、介護疲労がないか心配していました。
毎回入院の度に沢山お話して状況確認はしていましたが、その都度「なんも大丈夫だよ」と仰っていたので、スタッフとしてはいつか突然倒れるのではと冷や冷やすることも。

ですが今の奥様の言葉を聞いて、いつもの「大丈夫だよ」の言葉は強がりでもなんでもなく本心からだったのだなと知りました。
お話しているといろんな場面がフラッシュバックしてきました。
1年以上経ってこうして振り返りができる機会は本当に貴重だなと、改めて感慨深い出来事でした。

年の瀬です。皆様体調崩されぬよう、どうぞお身体に気を付けて年末年始をお過ごしください。
来年もよろしくお願い申し上げます。

医療相談室 中山

検査課

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