最近、電子マネー等を活用してお財布も小さいものを好む方もいらっしゃるようですね。私が現在使用しているお財布は年期の入った長財布です。
20歳の誕生日の時に父親に「ハタチの時に父親から指輪をプレゼントされた娘は将来幸せになるんだ」と言われました。そんな迷信のような言葉を聞いたことも無く、特に指輪にも興味が無かったので、それであれば少し高いお財布を買って欲しいとお願いしました。
当時、東京に単身赴任中だった父親の元を尋ね、百貨店に一緒に行き「好きな物を買いなさい」と言われ、遠慮もせずに選んだ記憶があります。その時のお財布が、今私が使っているお財布です。15年以上使っても壊れる気配もありません。この間に結婚や出産等、人生の節目の時にも共に過ごしてきたお財布で、思い出もたくさんあり、なかなか買い替えることができずにここまできました。
元々頑固おやじで門限が過ぎると玄関に立っているような怖い父親でしたが、現在ではすっかり孫に甘いおじいちゃんになりました。もう、自分が買ったお財布を娘がまだ使っていることなんて関心が無く覚えていないだろうな、と思います。
もらったのは指輪ではなかったですが、父親のプレゼントのおかげで今家族に囲まれ楽しく生活できているのかもしれません。
皆さんにも思い出のもの、ありますか?
地域医療支援部K