世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ 海人の小舟の 綱手かなしも(鎌倉右大臣)
小倉百人一首の歌。
「世の中が変わらずあってほしい。波打ち際を漕いでいる漁師の小舟が舳先にくくった綱で陸から引かれている、ごく普通の情景がせつなく愛しい。」そんな意味のようです。
今、目の前に広がっている世の中の風景が、永遠に変わらず続いていってほしいという『無常の真理』に抗うかのような切ない願いがこめられた歌という解釈もありました。
変わっていくこと、変わらずにいてほしいこと。
色々感じることがあるかと思います。
皆様の胸にはどんな情景が浮かびますか?
医療相談室 近藤