インフルエンザ②

薬局の北條です。
最近は雪も解けて春が近くなってきていますね。ただ風があってまだまだ寒く、コートを手放すことができません。街を歩いていると結構薄着で歩いている人が多くてびっくりします。札幌はまだ東京の冬くらいの気温しかありませんからね。
さて、新たな元号「令和」になる年はインフルエンザが猛威をふるった年でもありました。みなさんは無事にかからずに乗り切れたでしょうか。
 1月にもブログでインフルエンザについて掲載しましたが、終息に向かいつつあるインフルエンザについて、まとめようと思います。まず、下のグラフは札幌市保健所がインターネット上で掲載している、インフルエンザの定点当たりの報告数の推移です。

青いグラフが2018年冬。赤いグラフが2019年の第13週(3/31まで)となります。
意外ですが、札幌に関しては例年より流行していなかったようです。現在はほぼ終息といって良いでしょう。
しかし全国的にみればインフルエンザの患者数は過去最多を記録しました。
下のグラフは全国の、インフルエンザの定点当たりの報告数の推移です。

赤いグラフが2019年です。過去最高となっています。

次にインフルエンザウイルスの型について調べてみました。
まずは札幌市の保健所から
「札幌市の病原体定点医療機関で採取された試料からは、4月3日現在、AH1pdm09型が26件、AH3(香港)型が64件、B型(Victoria)が2件、B型(Yamagata)が1件検出されています」とあります。
下の表は東京の保健所のウイルス検査です。

以上のことから今年のインフルエンザウイルスの型はほとんどA型であったようです。珍しいですね。
さて、定点当たりの報告数の推移とウイルス検査の結果から今年は「全国的に過去最多となるインフルエンザの流行はA型がほとんどで、しかし札幌市に関しては例年を下回った。」ということになりそうです。しかしなぜ全国的には過去最多なのに札幌市は少なかったかは不明です。今年は暖かい日が多かったからでしょうか?
いずれにせよ、ウイルスの型がどうあれ、インフルエンザの対策に変わりはありません。①ワクチン接種、②外出後の手洗い、③適度な湿度、④十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、⑤人混みや繁華街への外出を控える、です。
今年も11月下旬ごろから流行し始めるはずです。インフルエンザに対する知識と対策をしっかり覚えて実践していきましょう。

地域医療支援部

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