今、「サザエさん」のように互いの家を行き来するようなご近所付き合いをされていらっしゃるお家はどのくらいあるのでしょうか?
半年程前の大停電の際、私は大きな揺れに戸惑いながら眠れずに過ごしていました。地震直後の明け方、ベランダの窓を叩く音がしたのでカーテンを開けると(停電でインターホンが鳴らなかったので)、ご近所さんが「小さなお子さんいるでしょ、これ食べて!あとこれも!」と、すぐに食べられる果物やパン、コンビニで並んで買った氷やご自宅にあったロウソクを分けていただきました。
昼間に停電でテレビもつかないので子供たちを連れて外に出ると、多くの方に「大丈夫だったかい?」と心配していただきました。我が家でも何か出来る事がないか夫と相談し、微力ながらも食料を持ってお一人暮らしの方のお宅に訪問し無事を確認したりしました。振り返ってみると、ご自身も停電で困っているはずなのに、我が家を心配してくださったご近所さんに、気持ちがとても温かくなった出来事でした。
我が家では、暖かくなると庭に作物を植え収穫し、子供と一緒にご近所さん宅へ配り歩くのが恒例の行事となっています。ようやく雪解けとなり「何を植えようかなー」と今年も配り歩く時期を楽しみに考えています。色々な形があると思いますが、これからもご近所付き合いを大切にしていきたいと思う今日この頃です。
地域医療支援部 K